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執筆者の写真丹波市スタディツアー

2019/11/2~3 ESD防災キャンプ

更新日:2019年12月17日

11月2日から3日にかけて、丹波市でESD防災キャンプを実施しました!


ESDとはEducation for Sustainable Development、つまり「持続可能な開発のための教育」です。社会を持続可能にするためには教育がとても重要で、おとなも子どもも関係なく、社会に対して責任ある行動をとれるように!と、「持続可能な開発目標」、つまりSDGsの中でも重視されているポイントです。


丹波市には、SDGs達成のヒントになる暮らしが多くあります。2014年8月の豪雨災害からの災害復興や、それを活かした防災だけでなく、ESDという広い視点で「人づくり」をするために、今回のESD防災キャンプを企画したのです。


参加者募集のチラシはこちら


内容は盛りだくさんです。かつて保育所だった施設を避難所に見立てて宿泊や調理をし、子どもに対しては「災害ってどんなもの?」「災害が起こったらどういうことが起こると思う?」といった問いかけを続け、さらに2014年の豪雨災害の経験をした地域住民の方々との交流、野菜収穫、山歩きなど、ずっと動きっぱなしでした。




竹の器づくり。自然から食器を調達するというコンセプトです



子ども達は積極的に意見を言ってくれ、中には2018年の西日本豪雨や大阪北部地震の経験を語ってくれる子もいました。保護者の方々も、丹波市の住民の方々に「豪雨災害時の断水はどれくらい続いたのですか?」や「災害後一番困ったことは何ですか?」など、質問をして情報交換をしていました。


特に新しい発見だったのは、最新の技術に頼った生活であればあるほど、災害時の影響が大きいということでした。例えば、タンク式ではないトイレだと流す方法がないことや、停電時にオール電化だと調理が難しいことなど。


そして、「一番大切だと思ったのは、現金!銀行カードが土砂に埋もれて行方不明になったのでお金が下ろせなかった。孫が『お菓子食べたい』と訴えてきても、そして車に乗って出かければ数キロ先のスーパーは被災せず営業をしているというのに、現金がないから何も買ってあげられなかったのは辛かった」という体験談が出ました。参加者の中には、「銀行の通帳や運転免許証、クレジットカード情報のコピーを持ち出し袋に入れています」という方もいました。


参加者には、家にある避難持ち出し袋を持ち寄ってきてもらいました

食べ物が充実していたり、山登りの道具を活用していたり…

多様性と新しい発見がありました



野菜収穫では、安納芋、ニンジン、パプリカがとれました


「自然の近くに暮らしたら、食べ物も豊富にあるよ」というメッセージを伝えるため、野菜収穫も体験してもらいました。


夜は真っ暗な中で協力し合いながらカレーを作りました!

カレールーとお米を避難持ち出し袋に忍ばせておいたら、安心かも。


竹の器に入れてカレーを食べました!


お腹が膨れた後は、非常用トイレの組み立てと避難所で使用される仕切りと敷物の設営体験です。

おとなの参加者の方々が手伝ってくれました


無事完成!


「水道が止まってしまったら、そして避難所のトイレがきれいじゃなかったら?自分でトイレを用意しておくのも大切な備えだよ」というメッセージと、非常時にいつものトイレでなくても取り乱さないように、そして願わくば周囲の人達に、トイレ問題の啓発をしてもらえるように!という願いを込めて。


夜になると子ども達のテンションが猛烈に上昇、

ものすごく盛り上がった設営体験

やっぱり暖かいようです


たっぷり寝た翌日は、お味噌汁で目を覚ましました。


炊き出しのような配給

お米の量は決まっているので、昨晩の残りを分け合って食べました

おとなが子どもに優先的におにぎりを食べさせているシーンで親の愛を感じました…


この日の最初の活動は山歩き。2014年8月に発生した丹波市豪雨では、さまざまな原因により、山から流れた土砂がまちを襲いました。山を強くし、災害に負けないための取り組みを進めている北岡本自治会の山を見学させてもらいました。

準備体操をして

出発!

助け合い、どんぐりを拾いながら進みます

北岡本自治会長の黒田さんお勧めの「木がバシバシ倒れてる」スポットで記念撮影


黒田さんのご厚意でオーガニックのピーナッツを収穫させてもらいました。ピーナッツのことを「南京豆」ということをご存知ですか?

テントウ虫と交流しながら、「これでもか」というほど大量に収穫しました。

皆でガシガシ洗って

新鮮だからできる塩ゆででいただきました!

黒田さん監修の塩加減で最高


まるまる24時間のサバイバル体験、お疲れ様でした!食べ物や水、火などがあることに感謝しながら最後のご飯を済ませ、外で遊びたくてウズウズしている子ども達に何とか修了試験を受けてもらいました。

皆、キャンプの間に学んだことをしっかり答えてくれました!

修了証を授与します!


子ども同士がとても仲良くなり、地域住民の方と参加者との交流も促されました。「冬のイベントにも来たいけど、道路の凍結が心配…」というお母さん、何とか昼間に運転して、是非お越し下さい!お待ちしています。


また暖かくなったらESD防災キャンプを開催します。開催情報の通知が欲しい方は

tambacitystudytour*gmail.com(*を@に変更してください)までご連絡下さい。



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